大河原邦男さん訪問報告

大河原邦男さん訪問報告

学生たちの事前発表

「私は匠ではない」事前に挨拶に伺った際、このようにメカニックデザイナー大河原邦男さんはこう言われました。「機動戦士ガンダム」のモビルスーツや「ヤッターマン」のキャラクターで知られる大河原さんのものづくりへの姿勢や態度は、淡々としながら確かな道筋があるようでした。そこで学部生たちはよりよく大河原さんの技を理解するために①ライフヒストリー②ガンダムストーリー③映画やその他のアニメについて調べ、留学生たちに説明しました。その上で実際に日本のものづくりを理解するために、ガンダムとザクのプラモデルを製作しました。翌日に迫った大河原さん訪問にむけて準備は万端です。

稲城長沼駅のモニュメント見学

稲城長沼駅に到着し、制作途中であったガンダムとザクのモミュメントを見学させて頂きました。実際に動き出すような巨大モミュメントを目にし気持ちが高まりました。巨大でありながら現実に操作できるようなリアリティがありました。

大河原さんとの会話

大河原さんのスタジオに訪問すると、お茶やお菓子などとともにすでに発表の準備がされていました。これまでの大河原さんの国内外の業績を丹念に説明頂きました。学生たちも興味深々です。発表の後の後には学生たちから「スランプはなかったのか」「44年間制作されてきたが、そのアイディアはどこから生まれるのか」「アナログデザインは流行遅れという考えもあるが、デジタルデザインについてどう思うか」「キャラクターデザインに関してこだわりはあるか」など多くの質問がでました。スタジオに訪問できなかった参加者たちもスカイプを通じて質問を試みました。大河原さんは時おり「困りましたね」と言われながらも、丁寧に一つ一つの質問に答えて下さいました。

お土産を頂く

特別に記念品として匠参加者プログラム参加者全員に「匠TAKUMI」とデザインされたキーホルダー(赤・黒・青)を頂きました。

サインをねだる学生たち

「昔は子供だったからね」と言いながら大河原さんはそれぞれにサインを書いて下さいました。世界に一枚しかないオリジナルの絵とサインをもらい、学生たちも感極まっていました。

最後に

ものづくりの匠といえる大河原邦男さん訪問は、参加者たちに「道の一流」「プロフェッショナル」の姿勢や雰囲気を具体的に理解させる忘れられない体験となったようです。今回の企画を通じても「目の前のことをしっかりやる」「スケジュールを守る」を淡々と徹底する大河原さんの姿勢は印象的でした。大河原邦男さん、本当に大変お世話になりました。