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【参加記あり】「グローバル・スタディーズの課題」シリーズ第12回「グローバル・スタディーズ研究教育拠点の設置と政治社会学的実践」


274月

【参加記あり】「グローバル・スタディーズの課題」シリーズ第12回「グローバル・スタディーズ研究教育拠点の設置と政治社会学的実践」

4月4月 27 2021 14:55 - 16:40

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グローバル地域研究機構(IAGS)GSI

日時:   2021年4月27日(火)14:55-16:40

場所:   Zoom Webinar

スピーカー:       和田 毅
大学院総合文化研究科地域文化研究専攻・教授

 

タイトル:          「グローバル・スタディーズ研究教育拠点の設置と政治社会学的実践」

 

要旨: 2018年から2019年にかけて、総合文化研究科・教養学部にグローバル・スタディーズの研究教育拠点「グローバル・スタディーズ・イニシアティヴ(GSI)」とその国際卓越大学院プログラムGSI WINGSが誕生した。両設立に携わった者として、この機会にその経緯を紹介し、駒場におけるグローバル・スタディーズの理想と現実、新鮮さと陳腐さ、可能性と限界について考察してみたい。GSI設立の際には、「グローバルな俯瞰力」と「世界諸地域の言語・文化・歴史理解に基づくローカルな視点」とを結びつけることによって「新たな人文社会知の創造(=グローバル・スタディーズ)」を実現するという主張を展開したのだが、これを実践するのは並大抵のことではない。報告者自身、ラテンアメリカにおける社会運動の研究を志した学生の頃から、両視点の狭間で揺れ動いてきた。最終的にリレーショナル・イベント分析という研究アプローチにたどり着くことになるのだが、この過程を振り返りながら、グローバルとローカルをつなぐ際の難しさが具体的にどのような形で生じるのか、それは解決できる問題なのかどうかを探求する。

 

司会:  國分功一郎(総合文化研究科 超域文化科学専攻)

討論者:田辺明生(総合文化研究科 超域文化科学専攻)

    伊達聖伸(総合文化研究科 地域文化研究専攻)

          馬路智仁(総合文化研究科 国際社会科学専攻)

 

言語:  日本語

「グローバル・スタディーズの課題」シリーズ:これまでのセミナーはこちらのページをご覧ください。

 

【参加記】

2021年4月27日に「グローバル・スタディーズの課題」シリーズ第12回が開催され、和田毅氏(東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻教授)が「グローバル・スタディーズ研究教育拠点の設置と政治社会学的実践」と題する報告を行った。

 

グローバル・スタティーズ・イニシアティヴ(GSI)の立ち上げに携わった和田氏は、グローバル・スタディーズ研究教育拠点の意義に沿いながら、自身が実践してきた研究活動を報告した。

 

東京大学駒場キャンパスの特徴は、学部1、2年生がリベラル・アーツを学ぶ「教育」の場として主に機能してきたことや、人文科学から社会科学にいたる学際的な研究がなされてきたことにあった。そのことを受けて、グローバル・スタディーズの拠点構想として、同キャンパスを「教育」だけでなく「研究」の場としても機能させることや、すべての学問領域が排除されることなく参加できる拠点となることが目指された。

 

なかでも、駒場キャンパスで培われてきた2つの視点、すなわち「グローバルな俯瞰力」と「世界諸地域の言語・文化・歴史理解に基づくローカルな視点」を対話させていくことが本拠点の大きな強みとされた。両者の対話は、多様で良質なグローバル・スタディーズの研究を生み出していくことにつながり、駒場キャンパスに新たな役割を与えると報告された。

 

和田氏の研究も、まさに「グローバルな俯瞰力」と「ローカルな視点」の対話のなかで進められてきたものであるという。東京大学学部時代の石井康史氏との出会いや、米国・コロンビア大学博士課程での政治学者チャールズ・ティリーとの交流を通して、和田氏の研究テーマは、グローバル・レベルでの分析とローカル・レベルでの分析のあいだで揺らぎながらも、メキシコにおける抗議運動のリレーショナル・イベント分析へと収斂していく。

 

結果的に「ローカルな視点」でメキシコ国内の抗議運動に対峙してきたわけだが、「グローバルな俯瞰力」をもって、グローバル・レベル、少なくともラテンアメリカ地域レベルで抗議運動のダイナミクスを捉える必要があると和田氏は主張した。とはいえ、グローバル・レベルで分析する際には、各国内の文化や歴史といったローカルな要素をしばしば捨てなければならない。いかに「ローカルな視点」を失わず、「グローバルな俯瞰力」で抗議運動を理解できるのか。国際共同プロジェクトや言語学者・川崎義史氏との協働を通して、その問題に挑戦しているところであると報告は締めくくられた。

 

討論者の田辺明生氏からは、グローバル化と民主化の関係性はどのように捉えられるのかという質問があったほか、新聞の言説とローカルな声は同一視していいのかという疑問も投げられた。同じく討論者の伊達聖伸氏からは、右派寄りの社会運動も昨今出現し社会運動の多様化が見られることなどについてコメントが寄せられた。また、フロアからは、抗議運動が各国で連鎖的に生じることについてどのように考えられるのかといった質問も上がり、白熱した議論とともに本セミナーは閉会した。

【報告:西藤憲佑(国際社会科学専攻博士課程)】

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