南アジア研究センター・セミナー<19世紀後半のインド社会を再考する>
南アジア研究センター・セミナー<19世紀後半のインド社会を再考する>
日時:2025年11月19日(水曜日)18:00-19:30
場所:東京大学駒場Iキャンパス14号館6階605号室(ハイフレックス)
*オンライン参加をご希望の方は、11月17日(月)までに下記のサイトからご登録ください。
登録サイト:https://forms.gle/DX7uyGWB8UqCChSJA
報告者:
小川道大(東京大学)「19世紀後半ボンベイ市における鉄道建設と都市の発展-ユダヤ教徒・パールシーの活動の空間分析を通じて—」
井坂理穂(東京大学)「19世紀後半のグジャラート知識人と英語―ゴーヴァルダンラーム・マーダヴラーム・トリパーティーの例を中心に―」
要旨:
小川道大(東京大学)「19世紀後半ボンベイ市における鉄道建設と都市の発展-ユダヤ教徒・パールシーの活動の空間分析を通じて—」
1853年にボンベイ市に鉄道が開通して以降、同市は大きく成長し、インド経済の中心の一つとなった。本報告は、19世紀後半における同市の成長とともに社会経済活動を大きく活発化させたパールシーとユダヤ教徒に注目する。地理情報システム(GIS)を用いた空間分析によって、彼らの活動域の拡大がボンベイ市を通る二つの鉄道路線、すなわち大インド半島鉄道(The Great Indian Peninsula Railway)とボンベイ、バローダおよび中央インド鉄道(Bombay, Baroda and Central India Railway)に地理的に結びついていたことを明らかにする。本報告は進行中の研究の一部であり、最後に課題と今後の史料調査方針を示す。
井坂理穂(東京大学)「19世紀後半のグジャラート知識人と英語―ゴーヴァルダンラーム・マーダヴラーム・トリパーティーの例を中心に―」
本報告では、19世紀後半のグジャラートでいわゆる「近代文学」創出の試みが現れるなかで、これらの試みに携わった人々が、英語や英語文学の知識を自らの創作活動にどのように組み込んでいったのかを検討する。この時代にグジャラーティー語による著名な文学作品を残した知識人たちは、グジャラーティー語と英語、さらにそれ以外の言語に対して、どのような認識をもち、それらをどのように使い分け、自らの執筆活動のなかで位置づけていたのか。ここでは長編小説『サラスワティーチャンドラ』の著者として知られるゴーヴァルダンラーム・マーダヴラーム・トリパーティー(1855-1907)に焦点を当てながら、彼の創作活動における英語の位置づけや複数言語の用い方を探る。
共催:東京外国語大学南アジア研究センター